七不思議の壱理科室の人体模型
理科室の扉を開けるとカタカタという音がする。
七不思議なんてそんなに怖くないだろうと思っていたが、実際に目の当たりにすると足がすくみ、嫌な汗が垂れてくる。

七不思議の弍血涙を流す絵
まだあと6つ残っているというのに相当疲れた。
しかし謎を解き終えなければ脱出ができないので急ぎたい。
次はどこに行こうか。カケルに考えを尋ねる。
「図工室とかいいんじゃないかな。ほら、あの部屋には絵画があるだろう?何か関係がありそうだよ」
やはりカケルは頼りになる。共に廊下の向こう側にある図工室へと向かう。
扉を引くとなぜか奥の方から視線を感じる。カケルも同じく視線を感じたのか、そちらへ懐中電灯を向ける。
モナリザの目から赤い液体が垂れている。本能的にそれが血の涙であると理解した。
絶叫し怯える僕を尻目に、カケルはそれでも涼しい顔をしている。
「ほら、あれがこの部屋の謎じゃないかな」

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七不思議の参階段の怪異
「2階と3階は普通の教室しかないから次は4階の音楽室かな」
カケルが当然のように次の場所を示す。それに従おうとしたのだが。
「あっ、違う。花子さんがいるじゃないか。だから3階のトイレに行こう!」
慌てた様子で訂正したカケルに急かされるように階段を上り始める。
2階を通り過ぎ、3階に進む踊り場でのことだった。鏡にふと目をやると、僕の姿がそこに映っていないのである。
またどこかに謎があるのだろう。
「これがここの謎かな」
カケルが指を差す。先ほど僕も見た場所のような気がしたが、暗かったので見落としていたのだろう。

七不思議の四トイレの花子さん
階段を上りきり、3階のトイレに入る。
奥から2番目の個室を3度ノックし、名前を呼ぶ。
「はーなこさーん」
「はーい」
明るい声で返事をして出てきた花子さんは、手に持った紙を渡してきた。
どうやらここの謎はこのテスト用紙に書いてあるらしい。

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七不思議の五音楽室のピアノ
今度こそ、先ほどカケルの示した音楽室へと向かう。
階段を上りきると、早くもどこか悲しげなピアノの音が聞こえてきた。
おそるおそる扉を開ける。グランドピアノの蓋は開いており、音も聞こえてくるがやはり弾き手の姿は見えない。
またもカケルがすぐに謎のありかを見つけたらしい。

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七不思議の六勝手に立ち上がるPC
今度の謎はどこにあるのだろう。残っている一般的なものとしては体育館のボールなどだろうか。
そう考えているとカケルが口を開く。
「ひとまずこの階の部屋を順番に見ていこうか」
カケルが言うのだからそうしよう。カケルの言うことには常に不思議な説得力があるのだ。
「まずはPC室だね」
少しばかり廊下を進み、PC室の扉を開ける。
途端、一台のPCの電源が立ち上がる。
そこにはまたしても謎が表示されていた。

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七不思議の七学校を彷徨う男の子の霊
目が覚めると保健室のベッドの上にいた。そうだ、あと1つ、謎を解かなければ。
起き上がると、枕元に謎が書かれた紙が置いてある。
これを解けばいいことはわかった。しかしどうやって解けばいいのだろうか。
カケルが声をかけてくる。
「僕がてを貸してあげるよ。一緒にここから抜け出そう」
